スピリチュアルはOK、宗教はダメと言われて久しいですが、私はスピリチュアルを仕事にする人間ほど、宗教に詳しくないとアカンと感じています。
日本だとオウム真理教や宗教戦争のイメージとか、戦前の修身や国家神道の反省から宗教教育を毛嫌いしますよね。学校の先生なんかとくにそうで、道徳の授業で禅語引用したら、同じ教育実習の班の子に「宗教じゃん。ダメだよ、そんなもの取り入れちゃ」なーんて言われた事がありました(^^;
でも、スピやるなら宗教なのです。
理由は簡単。
宗教が生活に根付いた、心のよりどころだから。
新興宗教は勉強だけにして関わらない方が賢明ですが、神道・仏教といった国内でも信者が多いものはどんなか知っておくべきだし、キリスト教やイスラームといった世界で信者の多い宗教も分かっておいた方がいいです。鑑定していても、結構宗教的なお話をすると納得される事も多い。
例えば…
①クリスチャンは飲酒禁止だが、職場の飲み会は酒を強要するので困っている→飲酒は罪だが、仕方ない罪もあると(安息日を守れない職業人のたとえを出して)言ったところ、納得されて帰られました。
②奥さんに暴力をふるっていることが発覚したイスラームの男性→殴って当然みたいに考えてたので、「慈悲深いアッラーがそんな事しろと言いましたか?」と一喝したら、ようやく反省しました。
これ以外にも、親が仏様を拝んでいたけどどうやって祀っていいか分からず、放置してしまっているパターンも結構あるので、昔からの方法をアドバイスする事もあります。もし宗教を知らなかったら、クリスチャンに「場の雰囲気壊しちゃダメ!」って言って傷つけることも想定されます。。。
それってプロ的にアカンでしょ(^^;
あとは、宗教は心のよりどころだからこそ、本人の生活を見つめ直したり、本当の意味で平安を得られるアドバイスができます。宗教は本来、「心の平安を得る」ための方法で、だからこそ考え方の違いであれだけ大きな戦争になるんですが。。。そして、スピリチュアルでは(日本の場合)、「神様のご利益」ばっかりを強調して「自分勝手を抑える」「共同体への貢献」といった、宗教の社会的な面を捨ててきてしまったので、おかしなことになっているのでしょう。
本来の宗教は人を救います。
病院でも緩和ケア病棟に牧師や僧侶を置いている所がありますが、死を前にしたとき、宗教によって心の平安や、自分の生きる意味を見出す方も多い。
ついでにインチキも見破れるしね(笑)
というわけで、「よく分かる宗教の本」あたりを読んで、心を救えるセラピストを目指しましょう^^
あ、新興宗教ハマってる人がいたら、即、足を洗わせましょうね。
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