パワーストーンの浄化方法といえば、塩、水、日光あたりが有名ですが。。。やめた方がいいよ^^;というお話です。
こんなことを言うと反発喰らいますが、パワーストーンは「色がついたガラス」ではないのです。天然の石で、あれだけ多彩な色がつくわけですが、そもそも、あの色ってどうして出てるんでしょう?
金属元素の化合物には、きれいな色を発色するものも結構あります。で、化合物の配合などによっても、いろいろと変わるわけですね^^
ということは?
そうです。金属元素があのきれいな色の要因なんだから、水や塩に漬け込んだら錆びます(笑)←「銀30枚」というサイトで、呪術師さんが同じようなことを書いています
ついでに言うと、放射線処理や、着色処理をしてあれば紫外線で退色しますので、そういう石は日光厳禁です。
というわけで、パワーストーンのヤバいお話。
アクアマリンを「肌身離さず」持つとどうなるか?
昔、アクアマリンの原石をいただいたことがあるのです。当然、天然無処理なんですが、当時パワーストーンを使った魔術にハマっていた私は、それを聖別して、肌身離さず持っていました(ちなみに夏です)。精神的に参ってた時でもありましたから、ちょうどよかったのですが、、、
1か月後、事件が^^;
なんかアクアマリンのクラック(割れ目)あたりが赤茶色になっていました^^;
まあまあ上質な原石だったのに、ターコイズか、ってくらいの網目模様が入ってしまい、石マニアとしても後悔。。。つまり、アクアマリンのあの水色は、鉄由来の色だったのです。そして、鉄は水分と塩分で錆びますよね^^;……という、アホなお話です。
また、別の機会にはロードクロサイトの上質なルース(石留めしてない磨いた宝石)を手に入れまして^^
喜んだ私は、貴重なロードクロサイトの上質な石を、ミカン味のいろはすに漬け込んで、一晩放置してしまったのです。。。←当時はかんきつ類=魔除けなので、使い初めにちょうどいいかと思ってた。バカです(笑)
そして、翌朝悲鳴を上げました(笑)
なんと、きれいだった表面は白っぽくざらざらに変化し、どれだけ会社のリューターで磨いても、きれいにならなかったのです。。。←ロードクロサイトは多孔質だから、内部に水や塩分などが入ると戻らない
業界が教えない、簡単なパワーストーン浄化
パワーストーンには、ラリマーみたいに大きな結晶だと数十万するものがありますが、浄化に関しては、ものすごく適当なお店が多いです。が、塩や水で聖別すると、上記のような悲劇が起きます。まだ、私の場合はロードクロサイトの1万円で被害がすみましたが、20万円のラリマーのブレスなんかでやったら、目もあてられない。。。
それを、「石が邪気を吸ってくれた」なんて解釈する人もいますが。。。それ嘘だから。単純に化学構成が変わって、変色や劣化しただけだから。
なお、インセンス(お香)などはあまり効果がありませんよ~なんて書きましたが、パワーストーンのうち、熱や塩分、水分厳禁のものには便利です。また、月光浄化も場所さえ取れれば、悪くありません。ただ、満月など特定の月の状態でないと、よくないなんて言いますので(恋愛成就関係の石を、下限の月の時期に月光浄化させたら。。。)、お手軽ではないですね。
で、個人的に最も簡単だと思われるのが「コンロ」
火が邪気を払うにはとても良い、という話は結構書いてますが、熱に弱い石でなければ、30秒ほどできれいになりますから、とても便利です。ターコイズなど、着色してあると変色しやすい石も、あまり長い時間でなければ使えます。
天然石の処理いろいろ
そもそも、天然石って呼ばれてるもののうち、天然無処理で売られてるものは、そこまで多くありません。まあ、水晶みたいに大量に取れれば別ですが、それでも大きな結晶は希少です。
というわけで、たくさんとれる石を改造して、お客さんが好む石にしちゃおう、というのが石の処理ですね。
- エンハンスメント(トリートメント)
- インクルージョン除去
- 樹脂含浸
- ヒート
- 着色
- 蒸着
- シンセティック
- 練り物
よくあるものでも、こんだけ種類があります。
エンハンスメントは、放射線によって色を変えるヤツですね。ブラックダイヤとか、トパーズで使われます。青いトパーズは天然では取れませんが、茶色いトパーズに放射線を当てると、きれいな青色になるわけで。「スーパーブルートパーズ」や、「ロンドンブルートパーズ」はこうして生まれます。トリートメントも、エンハンスメントの一部です。
インクルージョン除去とは、ドリルで石に穴をあけて、中のインクルージョンを洗い流し、樹脂で充てんする方法です。主に、宝飾品用ダイヤで使われます。年月が経つと、樹脂部分が劣化してきったなくなるのよね^^;あと、超音波洗浄すると、樹脂が割れてきったなくなります(笑)
樹脂含浸は、名前の通り石に樹脂を入れて、きれいな状態に仕上げること。クラックが多い石や、劣化しやすい石に使われます。代表がエメラルド。古代から油を塗ることは行われていたようですが、最近では機械で強制的に、樹脂を入れ込みます。ひびが分かりにくくなって価値が高くなると。
トルコ石も、多孔質で変色しやすいので、樹脂含浸によって保護します。また、ヒスイなども表面保護などのために、この処理をされていることが多いですね。←天然無処理のヒスイは、数百万単位
ヒートとは、熱を加えること。工業的には、石を高温の窯に入れます。ルビーの色をきれいにするのに使われたり、アメジストからシトリンを作るのにつかわれたりします。アメトリンは珍しいバイカラーの石ですが、これなんかもヒートで作れますよ^^
ご自宅で作りたい方は、コンロにアメジストを入れてみてください(笑)
市販のシトリンは、ほぼこれです。
でも、こうして作られたシトリンって、アメジストとシトリン、どっちの効果を呈するんでしょうか????←要検証(笑)
着色は、偽物トルコ石や、カラフルなアゲートを作るのに使います。多孔質な石に色素を含ませるわけですね。ハウライトトルコなんかは、ハウライトを着色したものです。
また、アゲートはカラフルな色に意味があるとされてるパターンも多いですが、そもそもの色がアレなので、本来のアゲートの効果を出します。つまり、パワーの増強ね^^;
蒸着は、気化させた成分を石の表面にくっつけること。レインボークォーツなんかがそうです。こんな加工しても、水晶は水晶ですから、水晶としての効果しか発揮しません(正負問わず、力の無効化)。見る分にはきれいですがね^^
シンセティックとは、100%天然の石と同じ成分を持った、人工石です。ルビーとかサファイア、トルコ石、オパールなども入ります。が、実験室で量産した石に、天然なみの力があるとは思えませんがね(笑)←結晶構造や成分も若干ゆがみが出るでしょうし。。。
最後、練り物。
質の良くない原石を砕いて混ぜたもの。トルコ石が有名です。成分的には天然由来ですから、練り物でも問題なく天然販売できてしまうわけですね。なお、一度砕いてますので、構造は変わってる可能性が高く、効果は期待できません。やっすい「天然トルコ石」はこれの可能性が高いですね。天然無処理のトルコ石は、アメリカ産でもルース2万はします。
というわけで、いろいろと並べましたが、こんだけいろいろあるわけで。オパールやサファイアなんかは、質がいいけど薄い原石を、別の石に貼り付けるなんて処理も行われます。
ですから、着色してあれば退色するし、エンハンスメントも紫外線厳禁。練り物なんかも、割と劣化は早いです。←塩なんかにつけたら、すぐ割れます(笑)
「石が邪気を吸ってくれたんです」といった、いい加減な文言に騙されず、ちょっと高くても、信頼できるところから買うのが、パワーストーンで失敗しないコツですね。宝飾販売しているところは、ちゃんと天然かどうか、処理の有無なども聞きましょう。
というわけで、買う前に「なんでその金額なのか?」を確認する事、出回ってる情報に振り回されない事が大事ですよ、というお話でした^^
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