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  1. スピを仕事にするなら

スピやるなら宗教や歴史を勉強しろとうるさく言う理由

はい、私のサイトをご覧になって長い方なら「歴史勉強しろ」「宗教ちゃんと知ってないとダメだよ」と散々書いているので、もう耳タコだと思いますが。。。それでも言います。

歴史や宗教、自然科学をちゃんと知らないスピリチュアリストに近づいたらダメ!

というか、自然科学や人文科学の教養がないなら、スピリチュアルや占い・霊能に関わっても成果は出せません。少なくとも霊能では、相談者様の訴えから、考えられうる現実の似た現象を排除し、最後に残った手段となりますから、その似た現象を排除できなかったら道を誤ります。
また、スピがカルト化する原因に、自然科学の軽視がございまして^^つまり、反自然科学をやっていくと、だんだん客観化できなくなって暴走して、最終的におかしくなるわけですね。

また、自閉症が治ると信じたりとか、障碍者や性的少数者を無視したり傷つけたりする発言したりとか、反ワクチン推進して正しい医療を受ける機会を奪ったりとか、殺人行為をしかねないので、心や人生を扱うなら、自然科学についてある程度知らないと怖い。

というわけで、スピに宗教や歴史が必要な理由を見ていきましょう^^

疑惑の神代文字

ホツマツタエ信じている人には申し訳ないのですが、神代文字は偽物の可能性が高いです。→神代文字について(Wikipedia)

鎌倉時代位から、古代に亀の甲羅とかを使って占いしてたので、結果を記すために文字があったはずだ、なんて説が出たそうですが、弥生時代を作ったのは誰だい?渡来人ってどこの人?って話です(笑)朝鮮系民族が流入したことで、それまでの縄文文化から弥生文化に移行したわけですが、その後も朝鮮半島とは、10世紀くらいまでずっと交流があるわけです。それも、先進国として。

そして、当時の朝鮮系や中国系なら、当然漢字を使ってますよね(ハングルは李氏朝鮮時代に作られた)。

はい、終了^^

鎌倉時代とか、日本の原始時代がよく分かっておらず、日本書紀くらいしか資料がなかった時代なら、神代文字が信じられても仕方ない気はしますが、今は21世紀。教科書に載るくらい、日本の原始時代は詳しく分かってきていますし、学説的にも問題なし(教科書は検定制で、間違った学説を掲載すると落ちる)。

さらに言うと、奈良時代くらいまでは、日本語は50音ではなく80音でした。神代文字って50音ですよね(笑)類似の文字もみんなそうですし(笑)
(ついでに発音も違う→参考記事)

また、神代文字のいろは歌とか見たことありますか?←あいうえお表は明治以降に登場

そういうことです(笑)

つまり、歴史の知識とか教養があれば、デマとか疑惑の案件は割と簡単に見分けられるので必須なんです。また、魔術の歴史は人間の歴史と密接に結びついてますから、平安時代の呪術を知るのには、当時の生活習慣とか社会通念を知らないと理解できないのです。
(分かりやすい例でいうと、朔日にお風呂に入ると短命になるなど。当時は髪の毛を乾かすのに、火鉢が必要でした。火鉢=燃料が必要ですし、長い髪を濡れたまま放置すると病気になったりしますよね。また、寒い京都盆地で冬場に散々入浴してたら風邪ひきます。そして当時は、風邪で死ぬ人も結構いました。また、寒冷な地域では、同様にお風呂を戒める社会通念があった。とはいえ、平安貴族も蒸し風呂くらいは入っていたようですが。。。)

歴史や宗教の勉強の仕方

では、いかに歴史を学ぶのが大事かが分かったところで、その勉強の仕方について。高校の教科書を読むのが最も手っ取り早いですが、手に入らない場合は、時々ある雑誌のムック版(Penなどが時々出している基礎知識系の巻)などが体系的に網羅されていて分かりやすいかな?

また、歴史なら山川出版社が強いですから、山川出版社の本を読んでおけば問題なし(笑)←高校~大学でお世話になりました

宗教などは、手軽に学ぶなら高校の「倫理哲学」を勉強するのが最も簡単です。こればっかりは、Penとかのムックだと1つの宗教しか特集してなかったりするので、基礎の基礎を覚えにくいのですよね^^;←最新の情報を知るにはとっても役立つ。

聖書とかクルアーン、仏典など、有名な聖典にも目を通しておくのはお勧めです^^聖書や仏典なんかはたとえ話が多いので、(その宗教信じてる人には悪いけど)物語感覚で読むと、楽かもしれません。
あとは、中公新書(笑)内容は難しめですが、専門的なことをある程度かいつまんで教えてくれるのと、図書館に行けば簡単に読めるので、おすすめ。

まあ、天使はアカンのもいるよ、とかお稲荷さんや弁財天様はアカン神様じゃないよ、とか守護霊ってばーちゃんのこと?なんて言ってますが、宗教もある程度知らないと、簡単に耳あたりのいいスピに引っかかります。そして「天使様(守護霊様)は私にどんなメッセージをくださってますか~☆」なんて寒いことを言って、現実世界の友達なくすと(笑)

そうならないためにも、勉強しましょうね^^

自然科学の学び方

塾の先生やってたからよーーーーく分かりますが、自然科学は苦手な方が多いです。そりゃ、日常生活とまったく違う概念を、丸暗記で教えられたらそうなるのは分かりますが、それにしてもできない人が多い。←化学のmolとか、物理の仕事量とか、生物のDNAコドンとか。。。つまづく要素しかないですし(笑)

また、センター試験でも化学や物理は計算ばっかりですから、数学が苦手な人にとっては地獄です。

塾で教えてた時、高校1年生に何回首ひねられたかな~^^;

って感じですが、難しい化学もある程度の法則が分かればよいわけで。ニュートン(雑誌)のムックなんかはいい感じにまとめてくれてるので、化学とか物理の特集号使えば基本的なことは分かります。意外と覚えることが多い化学ですが、小学生向けの図鑑とかも隅から隅まで読むと役に立ちますから、お勧めします^^

歴史でも宗教でも科学でもそうですが、ネットは調べるか、読み物としてだけ扱うとよいです。意外と網羅的に書かれているページが少ないので、暇なときにどうぞ(笑)

日本人の宗教観は特殊

そもそも、なんで日本人はインチキスピに引っかかるのか?

これには、自然崇拝が排除されずに来た歴史があります。縄文時代、日本は自然崇拝(万物に神や精霊が宿るとする考え。原始宗教の中心的な思想)だったわけです。で、神道が整備されようが、仏教が入って来ようが、キリスト教が伝来しようが、もともと八百万の神様がいると信じてる日本人は「なんだ、新しい神様か?まあそんなのもいるかもね」と受け入れちゃったわけです。

そして、新しい宗教を受け入れて矛盾が出た時は、古い神様と新しい神様を合体したり、仏教や神道の教えを混ぜたりして、平和に両立させたわけです。これを、神仏習合と呼びます。←日本人の「間をとって〇〇」がよく出てますね。

つまり、日本人の和を重んじる精神などもあり、自然崇拝から現代にいたるまで、いろんな神様が入ってきては折り重なっていったと。ご利益がありそうだと思ったら信仰するプラグマティックな面や(鎌倉新仏教が流行った時代は、南無阿弥陀仏と唱えれば何をしても許されるとして殺人を犯す人もいました。また、キリスト教伝来の時代は、懺悔すれば外国の神様が許してくれるからと、神父さんに毎日懺悔に来て、まったく悪びれない人の記録も残っています)、新しいもの好きも手伝ったのでしょう。
こうして、世界でも類を見ない、ごっちゃごっちゃの宗教観の国ができたわけです。
しかも、神様は敬うものでもありますが、一方でこれだけしたんだから助けてね、と利用するものでもあったようで^^;←歴史的に、祟る神様は対価で鎮めようとしてる

その結果が現代です(笑)

つまり、諸外国だと神様を利用するなんて言おうものなら怒られますが、日本人の感覚だと、近いものがあるのでそんなに抵抗がなかったりもします(笑)また、神仏習合は自分の都合がいい神様を信仰することにもなりますので、スピ系で変なことを言ってる人がいても、「まあそんなものかな」となりやすいと。

ご注意くださいませ^^

スピリチュアルの基礎シリーズ
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弁財天・お稲荷さんについて
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明治大学科学コミュニケーション研究所
「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」http://www.sciencecomlabo.jp/

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