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般若心経は危険か。お経とは

巷では、「般若心経は危険」「般若心経は強い力を持っている」などと噂されており、唱えてよいかどうかで悩む方も多いようですね。般若心経は危険だけど観音経はいいとか。

はい、お経自体が危険なことはありません。

般若心経が危険なら、どうしてお寺の写経は般若心経なんだろう(笑)

短くて仏教のエッセンスがきちっと入ってるからなんですが。

般若心経とは

般若心経とは、262文字からなるとても短いお経です。内容としては、お釈迦様の弟子である舎利佛(しゃりほつ)さんが、仏教の般若の心境に至るためにはどうしたらいいかをお釈迦さまに聞いたことで、観自在菩薩様に「空」について教わる形式を取っております。つまり、「一切は空」という考え方からできたお経ですね。

この般若心経がこれだけ神秘化されているのは、262文字の中に仏教の教えが凝縮されているから。昔から有名な僧などにも珍重されてきたそうです。また、262文字を並べるとちょうど3角形のかたちになるのですが、これが力の源だという俗説もあります。
ガヤトリーマントラなども、サンスクリット語を3角形に並べて護符としますし。


ガヤトリーマントラ(サンスクリット語)

そして、般若心経が危険と言われるのは、仏教の教えを否定しかねない内容が含まれているからで、別に霊的に危険なわけではないのです。
観音経にはそうした内容がなく、ひたすら観音様を拝むメリットが書かれておりますので、それで安全とされている訳ですね。

お経を唱える理由

お経とはそもそも、仏教の教えや特定の仏様を賛美・帰依するもの、その仏様を拝む功徳を教えるもの、お釈迦様やお弟子さんの物語などがあります。法事や葬式でお経を読むのは、死者に仏教の教えを説くことで、迷わずあの世へ行けるようにするためです。

そして、普段から仏壇の前で般若心経や観音経を読むのはまったくもって問題ないです。まあ、気になるなら念仏「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」や題目「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」くらいにしておけばよいのですが、お経を唱えたからって危険なことはありません。
平安貴族などは、怖い思いをした時などに仏様の加護を願って唱えたそうです。女性だと法華経が好まれ、文学などでは夜中に怖い夢を見た女性が法華経を唱えるシーンが出てきます。

つまり、お経唱えるのが危険なんてまったくのウソ。

ただし、なんでもないときに唱えるとその辺の浮遊霊が「供養してくれるかも」と勘違いして寄ってくる可能性はあります。とはいっても、加護してくれる仏様が持っていってくれるけどね。

写経については、亡くなった方の人徳になると言われております。つまり、自分のために誰かが供養してくれるほどの人徳がある=あの世での裁判が有利になるとされておりますので、自殺者や、悪いことを散々した挙句に亡くなった方など罪が重いとされる方には、法要と並んで大切な供養です。
(自殺は自分の中の神様や、周りを傷つけるので罪とされる)

一般の方にもよいですので、「亡くなった方のために何かしたいんですけど」という方は、お寺で写経をするとよいでしょう。自分で書いて、写経を納められるお寺に持っていってもOK。

こういうときのお経は般若心経に軍配が上がるでしょうな。

観音経とは

観音経とは、観音様を拝むことで得られる功徳を説いたものです。全文は長いのですが、十句観音経といって、省略バージョンがあります。で、これが般若心経より短いので、唱えるにも便利ですな。なんといっても観音様のお力を賛美したものですし。
偽経といって、本物のお経ではありませんが、古来唱えるだけでご利益があるとされてきました。まあオバケに唱えてもある程度効くので、一定の効果はありますな。

観世音。南無仏。(かんぜおん。なむぶつ。)
与仏有因。与仏有縁。(よぶつういん。よぶつうえん。)
仏法僧縁。常楽我浄。(ぶっぽうそうえん。じょうらくがじょう。)
朝念観世音。暮念観世音。(ちょうねんかんぜおん。ぼねんかんぜおん)
念念従心起。念念不離心。(ねんねんじゅうしんき。ねんねんふりしん)

— 『十句観音経』 (wikipedia)

「延命十句観音経」なんて呼ばれることもありますが、「延命」をつけたのは、江戸時代の白隠というお坊さんだとか。

ともあれ般若心経に比べると、唱えるのも難しくないし、初心者はこれでいいんじゃないかな。オバケ退治とかを仕事にしないんだったら。ただし、偽経ですので、これで写経はできません。写経したいなら、正式な観音経の方を書かないとダメです。

真言とお経、唱えるならどっち

ここまで書いてきて、「真言とお経、結局どっちがいいの?」という方もいると思います。私自身は、どちらでもいい気はしますが。。。真言は「仏様に帰依します」でお経は「仏教のありがたさ」を説いてますし。般若心経一万回唱えると、開運するそうですが、そこまでするのもちょっと一般人的には難しいし。。。

まあ決まった仏様を拝んでる人なら真言、そうでなく何となく守っていただきたい人なら十句観音経でよいでしょう。般若心経唱えてもいいんだけどさ。十句観音経のが短いし。

ただし、真言のページでも書きましたが、開運目的で唱えないでね。

仏様への感謝を込め、生かされていることに思いをはせながら、日々の加護を願うようにされると、一番よいです。昔の人も寝る前とか朝とかに、そういう気持ちで唱えてたそうですから(名古屋のお年寄りの話です)。

あ、そうそう、特定の神様祀ってる方は祝詞でお願いします。神様にお経上げてた時代はあるからいいんだけど、一応指定がある神様いますので。

真言や祝詞の唱え方
お手軽修行
自殺者供養について
霊能者ルール
瞑想のしかた
霊能者に必要なもの
太上老君の72霊符
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弁財天・お稲荷さんについて
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性的少数者や障害者を無視するスピ
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