はい、スピリチュアルとか、霊的な現象を扱っていると、やたら見かける「先祖因縁」という言葉。2パターンあって、1つが「ご先祖様が祟ってるから、墓や色々を整えて、祟りを抑えましょう」(そしてたいがい、高額なグッズや墓を販売される)。もう1つは「ご先祖様のしたことが災いとなって返ってきてるから、除霊や浄霊が必要ですよ」なパターンです。
昔は1つ目が多かったような気がしますが、最近は、後者のパターンで使われることが多くなってるのかな?と思います。
(前者パターンで騙せなくなってきたからでしょう(^^;))
まあ、ほとんどの場合違いますので、言われてもスルーで問題ないのですが、先祖の因縁が報いてるなんて言われて、いい気持ちはしません(笑)ですから、どんなものか、解説します。
これを読めば、騙されなくなる、かも(^^;)
先祖因縁の2パターン
そもそも、因縁って何?って話ですが、これは仏教の言葉から来ております。
古代のインドで始まった「バラモン教」では、よい行いをすると来世で高位カースト(分かりやすくするために「カースト」を使います。カースト=ヴァルナ(血統)+ジャーティ(職業))に生まれ、悪い行いをした者は低位のカーストや、動物などに生まれるとされてきました。
これが、因果応報というヤツ(^^)
バラモン教には輪廻転生と、因果応報の考え方がありましたが、バラモン教を批判して始まった仏教にも、この考え方は受け継がれます。
「縁起わるっ!」の「縁起」はモロ因果応報論ですね。初期仏教では、すべての物事には原因があり、原因同士が複雑な関係性を作って作用すると考えます。それが目に見える「結果」につながると。
そして、この原因は現在の生に限らず、ずーーーっと前の生で起きたことが、現在になって、結果として返ってくることもあります。(前世の行いってやつですね)
こうした因果応報の考えと、中国で生まれた先祖供養の文化が組み合わさった結果、自分が生まれる前の生で作った原因=宿縁(仮)と、先祖の行動による原因=先祖因縁(仮)が生まれたわけです。あ、家系因縁=その家系に対する呪いについては、遺伝で説明できることも多いので、今時はほぼ無視できますよ(^^)
(昔は知的障害&発達障害&遺伝病を説明できなかったので、これらが多い家系=家系因縁と考えられていました)
一方の先祖が祟る現象については、さかんに言われるようになったのは、戦後みたいです。昔の「水子が祟る」とかの時代かな?←水子は祟らない
だから、先祖が祟る方の先祖因縁は、ほぼウソだと思ってOK。
しいて言うなら、墓参りに来てくれない、誰も思い出してくれないことを寂しがったご先祖さんが、気づいてほしくてちょっかいをかけるくらいか?
(線香や食事の香りは、霊のおなかを満たします。これがない=先祖が飢えると考えられてきました。墓参りはいかなくても、ご先祖さんにお茶や、好物は供えた方がいいかもね(^^))
家系全体に呪い?
というわけで、いきなり前者が否定されちゃったわけですが、後者については、確かに存在します。というか、本来「先祖の因縁」と言ったら、先祖がやらかしたことで他人の恨みを買い、それが子孫に呪いとなって返ってくることを言います。
で、気をつけなきゃいけないのもこちら。
というのも、皆さん、相手に対して恨みを持ったらどうしますか?
たぶん、可能な限り仕返しするか、そうでなくてもずーーーっと恨みますよね(^^)その恨みの念はどこに行くのかといえば、本人にも返るのですが、量が多いと子々孫々に受け継がれます。
「この恨み、末代まで祟ってやる!」なアレです(笑)
で、末代まで祟られた結果、自殺や不審死が相次いだり、子どもが縁遠くなったり、早死にしたりするようになるわけで。あとは、子どもや孫が、やたら不幸になったりします。
人様の恨みを買った人の子供や孫が、人様からひどい目に遭わされる現象の、もうちょっと拡大したバージョンだとお考え下さい。
で、日本は戦国時代より前は、平気で人が殺される治安の悪い時代でした。ちょっと古い家なら村の焼き討ちだの、殺しだの、何かしらやってる可能性が高い。とくに戦国時代の武士はヤバイ(笑)焼き討ち、兵糧攻め、水攻め、その他もろもろ。。。聞いてるだけで具合が悪くなるようなことも、調べれば出てきます。
このためか、武士家系の人だと特大サイズの呪いも(^^)
ただし、本人がそれを跳ね返すような、超強運な場合、なんともないこともあります。
というわけで、ご先祖様がしたことが返ってきてるわけですが、これはもう浄霊しても仕方ないので(霊くらいですむなら取ってあげたいけど)、迷惑をかけた人々に対して手を合わせ、真摯に詫びるしかありません。→先祖供養のしかた
つまり、浄霊も除霊も意味がない(^^;)
というわけで、先祖因縁は、正しくは「先祖がやったことが自分に返ってくるので、理不尽だけど先祖の代わりに手を合わせて、被害者に必死に詫びる」とお考え下さい。
なお、この方法は自分の前世で作った因縁にも有効です(^^)
あとは、善行しっかり積んでね。
まあそもそもだけど、よほど早死にや不審死、縁遠いとかの現象が起きてないかぎりは、先祖因縁を疑う必要もありません。本当に因縁が深かったら、家系が100年もつわけがないんだから(^^)
つまり、先祖因縁を振りかざして除霊だの、浄霊だのと高額なお布施を要求してくる寺とか霊能者は不要、ってことです(^^)
勧められたら「ノー」で(^^)
(よほど底意地が悪い人ならともかく、普通は子孫に祟って、供養してくれる人をなくすなんて愚行はしないはず。鬼姑も、死後は全因果が見えますので、いびれなくなります(笑))
おまけ:子孫の幸運を使いつぶす術
さて、先祖因縁については解決しましたが、世の中にはオッソロシイ術がありまして。。。子孫7代の幸運と福徳を奪うことで、自分1代の運気をめっちゃ上げることができる、という術がございます。
物騒すぎるので詳細は書きませんが、聖天さん系の術ですね。
聖天さんといえば、仕える人間が早死にすることで有名ですが。。。←だから、手を出さない方が本当はいい。聖天さんに気に入られる人がいたら、ちょっと見てみたい(笑)
こんなのどういうときに使うんだ?って話ですが、たとえば子どもはもう望めない人とか、どうしても手に入れたいもの(人の命など。難病を治すとか)をなんとかする場合とかですね。ただし、こういうのは因果が回るもので、術やって軌道にのってきたあたりで、子どもができたり、養子をとったりしちゃうもんなんですよ(^^;)
だから、西洋の悪魔召喚みたいに禍をコントロールできるなら使い道もあるでしょうが、それ以外はマジで、やらない方がいいです。
世の中、こんな怖い事考える人もいるんですね~。とお考え下さい(笑)
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